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  • 自治体首長(広島県湯﨑英彦知事)講演会「広島に生まれ、育ち、住み、働いて良かったと心から思える広島県へ~欲張りなライフスタイルの実現に向けて~」を開催しました

自治体首長(広島県湯﨑英彦知事)講演会「広島に生まれ、育ち、住み、働いて良かったと心から思える広島県へ~欲張りなライフスタイルの実現に向けて~」を開催しました

2023.11.13

自治体首長(広島県湯﨑英彦知事)講演会「広島に生まれ、育ち、住み、働いて良かったと心から思える広島県へ~欲張りなライフスタイルの実現に向けて~」を開催しました。

参加頂けなかった方も、下記リンクからYouTubeで当日の動画をご覧頂けます。

講演動画

講演資料
募集ページへのリンク

日時:2023年10月18日(水) 16時50分~18時30分(開場16時20分)
場所:京都大学 国際科学イノベーション棟(京都大学吉田キャンパス本部構内)

湯﨑知事プロフィール

講演概要
今回の自治体首長講演会では、広島県知事の湯﨑英彦氏に御講演を賜りました。会場には多くの学生が集まり、知事のご講演に真剣なまなざしをもって聞き入る姿が見受けられました。

講演会の冒頭、湯﨑知事は、ご自身の官民を横断したキャリアから見える民間と行政の違いを比較する形でご説明されました。その上で民間の長所を採り入れた行政経営として「1.真の県民起点の徹底 2.現場主義 3.予算志向から成果志向への転換」という3つの視座を県では徹底されていることを紹介されました。特に徹底されていると述べられた「3.予算志向から成果志向への転換」では、何が変わったかという成果を最重要視し、また予算を成果実現のためのコストとして捉えなおすことで、効果の高い事業への集中的な経営資源の投入を可能としたことを複数の成功例をもってご説明されました。

次に、知事は、県における行政マネジメント方針を戦略・人材・組織の3点に分けてご説明されました。特に戦略マネジメントにおいては、上から使命(ミッション)・目標(ビジョン)・全社戦略・事業戦略と県で用いられている階層的な戦略体系をご紹介されました。そのうえで、事業を成果に結びつけるために月次で事業の進捗状況を点検する執行モニタリングをご紹介され、よりスピード感をもって着実に成果に結びつけていることを述べられました。こうした取り組みについてのご説明は、冒頭でご紹介された民間と行政の違いから得られる示唆である、行政の明確な指標の欠如、ミッションと目標の明確化という問題意識とのリンクを強く感じられるものでした。

ご講演の中では、策定された「ひろしまビジョン」に通ずる取り組みとしてイノベーション環境の整備をご紹介されました。中でもひろしまサンドボックス推進事業は、AIやIoT等デジタル技術やノウハウを保有する企業や人材を広島県に呼び込み、県をまるごと実証実験の場として提供するというものであり、自治体として前例のない予算規模を用意し試行錯誤を奨励する取り組みとしてご紹介されました。その他にも県としてのブランド力向上や関係人口の創出にもつながる魅力的な事業を数多くあげられました。

ご講演の終盤では、本年5月に開催されたG7広島サミットにもお話が及び、複数の核保有国の首脳が被爆地を訪れた意義や、開催により得られた経済効果のご紹介、この効果を一過性のものとせず、さらに県の勢いを増進させるための取り組みをご紹介されました。

ご講演の最後には質疑応答の時間もあり、人材マネジメントや産業振興、核廃絶に向けた取り組みなど、お話の内容を深掘りする多岐にわたる質問が参加者によって投げかけられ、それに対し知事は学生にも分かりやすいように丁寧にかつ熱を持って語られ、非常に白熱した、あっという間の講演会となりました。

公務ご多忙な中、ご出講頂きました湯﨑知事、誠にありがとうございました。

【広島県知事 湯﨑知事 ご講演の様子】

【質疑応答の様子】

主催:京都大学公共政策大学院
本講演会には大和リース株式会社から京都大学公共政策大学院への寄附金が活用されています。

問合せ先:自治体首長講演会 運営事務局 kyotouniv.lectureseries@gmail.com

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