敎育課程の概観

クラスター制履修モデル

クラスター制履修モデルは、基本科目・専門基礎科目・実践科目に加えて、それぞれのクラスター科目として指定された科目から、それぞれ必要単位数を修得することによって、それにふさわしい能力を伸ばすことができるよう構成されている。

  1. 政策分析・評価クラスター
    公共的性格をもつセクターでは、責任や権限の如何を問わず、自らのおかれた状況を相対化して、政策を客観的に分析・評価すること、同時にその規範的意義や長期的帰結を考察することが不可欠であり、その上に新しい政策の形成と効果的執行が可能になる。
  2. 行政組織間交渉クラスター
    単一の組織や政府レベルでは解決し得ない問題の増大に伴い、組織間で担う価値の相違を認識・承認しあいつつ、さらに多様な利害関係に関する情報共有を通じ、相互理解に基づく多角的な検討と解決に向けた迅速な協働、そしてより実効的な政策運営を行う能力が必要である。
  3. 地球共生クラスター
    グローバル化、デジタル化により従来の閉鎖系統治システムは開放系に移行した。これに伴い、さまざまな分野の問題が国家を主体とする枠組みを超えて展開しており、政府、自治体、NPO、企業体、関係当事者、国際機構といったさまざまな主体を包摂したネットワークでの対応が緊要である。